第10回ロボット・トライアスロン 競技審判要領(案)

2010-09-17 作成


(審判の人数)

第1条 審判として主審1名,副審1名をおく.

(競技進行)

第2条 主審が競技の進行を司る.

   2.(競技開始)主審の合図(短笛)で競技を開始し,タイムの計測を開始する.

   3.(走行タイム計測)ロボットがタイム計測終了地点に達したとき,主審の合図(短笛)で走行タイムを計測する.

   4.(競技終了)次のいずれかのとき主審の合図(長笛)で競技を終了する.

    1) 競技時間が制限時間に達したとき

    2) 空き缶運びエリアにおいてペナルティ行為があったとき

    3) 全ての空き缶を空き缶置き場に運んだとき

    4) リタイヤしたとき

    5) 退場処分となったとき

(ペナルティ行為)

第3条 次の行為をペナルティ行為と呼びペナルティを科す.ペナルティの内容は別に定める.

   2.(コース操作)競技者が,障害物,空き缶,シートなどの,コース構成物を操作して競技を有利に進めようとする行為

   3.(コースアウト)ロボットの部分がコース用シートをはみ出し,コース外の地面に接地する行為

   4.(ハンド)競技者が競技中にロボットに触れたり,競技者の動作,声,外部装置などでロボットを誘導する行為

   5.(衝突)ロボット本体がコース上の構造物(障害物,オブジェなど)に衝突する行為.あるいは,ロボットの操作で構造物を移動する行為.ただし,軽微な接触やセンシングのための接触は衝突と見なさない.

   6.(ライン逸脱)ライントレース種目おいて,ロボットの車体全部がライン上からそれるなど,ラインから逸脱する行為.ただし,ライントレース種目の最初の50cmはこのペナルティをとらない.また,ロボットが自力でラインに復帰した場合,審判はペナルティーを取り消せる.

   7.(救助)迷いの森種目において,競技者が迷路の通過をあきらめて,迷路の出口までロボットを移動する行為.ただし,迷いの森の中の白線を超えるまでの区間は救助できない.

(ボーナス)

第4条 次の行為が成功した場合にボーナスを与える.ボーナスの内容は別に定める.

   2.(収集)空き缶を空き缶置き場とその上空に運ぶ行為.競技終了時点で収集された空き缶の個数を判定する.

(ペナルティ行為やボーナスの判定)

第5条 ペナルティ行為やボーナスの判定は主審が行い,ホイッスルを鳴らして合図し,その種類をはっきり告げる.

第6条 主審が判定しない場合でも,副審がペナルティ行為やボーナスを認めた場合は,独自の判断で声を上げて合図し,主審の判断を促す.

   2 その結果,主審がペナルティ行為やボーナスではないと判定した場合は,副審の判定を採用しなくてもよい.当該行為を主審がペナルティ行為やボーナスと判定した場合は第5条による.

(コース操作における退場処分)

第7条 コース操作は,スポーツマンシップに反する行為であるので,そこで競技を中止し,即刻退場とする.記録は棄権とする.

(ペナルティ行為後のコースへの復帰)

第8条 ペナルティー行為の後,競技者がロボットをコースに復帰させる場合,そのペナルティー行為があった場所か,そこよりもスタート方向に遡った場所から復帰させる.

   2 ライン逸脱後,ロボットが自力でラインに復帰した場合はその限りではない.

   3 救助した場合は,迷いの森出口のガイドラインにおいて,ライントレース競技から復帰させる.

(ペナルティー行為の例外)

第9条 コース復帰にともなうロボットへの接触,及び,スタートライン手前でのロボットへの接触はハンドとは認めない.

   2 迷いの森エリアにおいて救助した場合,白線からガイドラインの間で犯したペナルティー行為は免除する.

   3 空き缶運びエリアにおいては衝突をペナルティー行為と見なさない.また,空き缶の初期位置を示す白テープで囲われたエリアにおいてはコースアウトをペナルティー行為と見なさない.

(リタイヤ)

第10条 競技者が希望し,主審が認めた場合,リタイヤできる.主審はリタイヤした場所を宣言し,記録係はその場所とタイムを記録する.

(時計の一時停止)

第11条 ロボットのコース復帰に手間どって時間を大きくロスしてしまいそうな場合など,主審の公正な判断のもとで時計を一時停止できる.

(再スタート)

第12条 競技者の不可抗力により競技が中断してしまったなどの場合,主審と副審の判断で,時計をリセットして再スタートさせることができる.

   2 競技中にプログラム不調などで,競技者の申し出により再スタートする場合は,時計はリセットしない.ただし,審判の判断で時計の一時停止はできる.

(その他)

第13条 その他の事項については,公平な立場から主審,副審らが適宜判断して,競技を進める.


(C) ロボット・トライアスロン運営委員会  2010-09-16 更新